IT用語

プロセッサとは?CPU・GPU・コアとの違いを初心者向けにわかりやすく解説【比較表付き】

クマノくらげ

はじめに

パソコンやスマートフォン、サーバ、組込み機器について調べていると、プロセッサという言葉をよく見かけます。

しかし、

  • プロセッサとCPUは同じなのか
  • コアとは何が違うのか
  • マルチコアとは何か
  • スーパースカラプロセッサとは何か
  • ソフトコアプロセッサとは何か

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

プロセッサは、簡単に言うと、命令を解釈して処理を実行する装置です。

この記事では、プロセッサの基本から、ソフトコアプロセッサ、ホモジニアスマルチコアプロセッサ、スーパースカラプロセッサ、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサの違いまで、会話形式で解説します。

プロセッサとは?

プロセッサは、コンピュータの中で命令を処理する装置のことだよ。

命令を処理する?

例えば、足し算をする、データを読み込む、画面に表示する、ファイルを保存する。こうした命令を順番に実行する役割を持っているんだ。

コンピュータの頭脳みたいなもの?

よくそう言われるね。特にCPUは、コンピュータの中心的なプロセッサとして扱われることが多いよ。

プロセッサとCPUの違い

じゃあ、プロセッサとCPUは同じ意味?

かなり近いけど、厳密には少し違うよ。

用語意味
プロセッサ命令を処理する装置全般
CPU中央処理装置。代表的なプロセッサ
GPU画像処理や並列計算が得意なプロセッサ
DSP音声や信号処理に特化したプロセッサ

プロセッサは広い言葉で、その中にCPUがあるんだね。

その理解でOK。日常会話ではCPUの意味でプロセッサと言うことも多いけど、厳密にはプロセッサの方が広い言葉だね。

プロセッサを料理人で例えると?

プロセッサは料理人に例えると分かりやすいよ。

プロセッサは命令を処置するんだよね、
料理人はレシピを読んで、材料を切ったり、焼いたり、盛り付けたりする。

プロセッサも同じで、プログラムというレシピを読みながら、計算やデータ処理を進めていくんだ。

プログラムがレシピで、プロセッサが料理人なんだね。

そう。料理人が速ければ料理が早くできるように、プロセッサの性能が高いと処理も速くなりやすいよ。

コアとは?

CPUの話でコアって言葉も出てくるよね。

コアは、プロセッサの中で実際に命令を実行する中心部分だよ。

プロセッサの中の作業担当みたいなもの?

そうだね。1つのコアが1人の料理人だと考えると分かりやすい。

じゃあマルチコアは料理人が複数いる状態?

うん。複数のコアがあると、複数の処理を並行して進めやすくなるんだ。

プロセッサを会社に例えると。

プロセッサとCPUとか、コアとかちょっと整理したいな

会社で例えて、整理し直してみようか。こんな感じで整理するといいよ。

プロセッサ=会社

CPU=事務担当

GPU=デザイン部門

コア=各社員

プロセッサの基本的な役割

プロセッサは具体的に何をしているの?

大きく分けると、次のような処理をしているよ。

Bさん
「」

役割内容
命令の取り出しメモリから命令を読み込む
命令の解釈何をすべきか判断する
演算処理足し算、比較、論理演算などを行う
データの読み書きメモリやレジスタとデータをやり取りする
制御周辺装置や処理の流れを管理する

思ったよりいろいろなことをしているんだね。

そう。プロセッサは、コンピュータ全体の動きを支える重要な部品なんだ。

プロセッサの性能を見るポイント

プロセッサの性能は何で決まるの?

いくつかの要素があるよ。

項目内容
クロック周波数1秒間に動作する回数の目安
コア数同時に処理しやすい作業数に関係
キャッシュメモリよく使うデータを高速に扱うためのメモリ
命令セットプロセッサが理解できる命令の種類
アーキテクチャ内部設計や処理方式

クロックが高ければ必ず速いの?

必ずではないよ。クロック周波数だけでなく、コア数や設計、メモリ性能、処理内容によっても変わるんだ。

ソフトコアプロセッサとは?

ソフトコアプロセッサは、FPGAなどに組み込めるように、ハードウェア記述言語などで設計されたプロセッサのことだよ。

普通のCPUとは違うの?

普通のCPUは物理的なチップとして作られているけど、ソフトコアプロセッサは設計データとして用意されていて、FPGA上に実現できるんだ。

あとから構成を変えられるプロセッサみたいな感じ?

そう。柔軟にカスタマイズできるのが特徴だね。

ソフトコアプロセッサの特徴

項目内容
主な利用場所FPGA、組込み機器、研究開発
メリットカスタマイズしやすい
デメリット専用チップより性能や消費電力で不利な場合がある
覚え方後から作り込める柔軟なプロセッサ

ホモジニアスマルチコアプロセッサとは?

ホモジニアスマルチコアプロセッサは?
なんか長い名前だけど。

ホモジニアスは「同種の」という意味だよ。

同じ種類のコアが複数あるってこと?

そのとおり。ホモジニアスマルチコアプロセッサは、同じ性能・同じ種類のコアを複数搭載したプロセッサだよ。

同じ料理人が何人もいる感じ?

いい例えだね。全員が同じ作業を同じようにできる料理人だと思えばいい。

ホモジニアスマルチコアプロセッサの特徴

項目内容
コア構成同じ種類のコアを複数搭載
得意なこと汎用的な並列処理
メリット設計や制御が比較的分かりやすい
デメリット用途ごとの最適化は苦手な場合がある
覚え方同じコアが複数並ぶプロセッサ

スーパースカラプロセッサとは?

スーパースカラプロセッサは何がスーパーなの?

スーパースカラプロセッサは、1つのコアの中で複数の命令を同時に実行しようとするプロセッサだよ。

1つのコアなのに同時に?

そう。例えば、足し算とデータ読み込みのように、同時に実行できる命令を見つけて並列に処理するんだ。

料理人が、鍋を火にかけながら野菜も切る感じ?

まさにそんなイメージ。1人の料理人が、手順を工夫して同時進行できる作業を進める感じだね。

スーパースカラプロセッサの特徴

項目内容
処理の考え方1つのコア内で複数命令を並列実行
得意なこと命令レベル並列性の活用
メリット1コアの処理性能を高めやすい
デメリット命令の依存関係があると効果が出にくい
覚え方1つのコア内で同時進行するプロセッサ

ヘテロジニアスマルチコアプロセッサとは?

ヘテロジニアスマルチコアプロセッサは?

ヘテロジニアスは「異種の」という意味だよ。

違う種類のコアが複数あるってこと?

そう。ヘテロジニアスマルチコアプロセッサは、性能や役割が異なる複数のコアを組み合わせたプロセッサだよ。

どんなコアを組み合わせるの?

たとえば、高性能コアと省電力コアを組み合わせるスマートフォン向けプロセッサなどがイメージしやすいね。

重い処理は高性能コア、軽い処理は省電力コアに任せるんだ。

そう。用途に応じて使い分けることで、性能と消費電力のバランスを取りやすくなるんだ。

ヘテロジニアスマルチコアプロセッサの特徴

項目内容
コア構成異なる種類のコアを複数搭載
得意なこと用途に応じた処理の振り分け
メリット性能と省電力を両立しやすい
デメリット制御やスケジューリングが複雑になりやすい
覚え方得意分野が違うコアを組み合わせるプロセッサ

4種類のプロセッサを比較

4つを比較表で見てみよう。

種類一言でいうと主なポイント
ソフトコアプロセッサFPGA上などに実現する柔軟なプロセッサカスタマイズ性が高い
ホモジニアスマルチコアプロセッサ同じ種類のコアを複数持つ汎用的な並列処理
スーパースカラプロセッサ1コア内で複数命令を同時実行する命令レベルの並列化
ヘテロジニアスマルチコアプロセッサ異なる種類のコアを組み合わせる性能と省電力の両立

ソフトコアは作り方、ホモジニアスとヘテロジニアスはコアの種類、スーパースカラは命令の実行方法なんだね。

かなり良い整理だね。同じ「プロセッサの種類」でも、見ている観点が少し違うんだ。

料理人で4種類を例えてみよう

料理人で例えるとこんな感じだよ。

種類料理人で例えると
ソフトコアプロセッサ店に合わせて後から作れるオーダーメイド厨房
ホモジニアスマルチコアプロセッサ同じ能力の料理人が複数人いる
スーパースカラプロセッサ1人の料理人が複数作業を同時進行する
ヘテロジニアスマルチコアプロセッサ和食担当、洋食担当、デザート担当のように得意分野が違う料理人がいる

全部“速く処理する工夫”だけど、方法が違うんだね。

メリット・デメリット比較

種類メリットデメリット
ソフトコアプロセッサ用途に合わせて変更しやすい性能や消費電力で専用チップに劣る場合がある
ホモジニアスマルチコアプロセッサ扱いやすく、汎用性が高い省電力や専用処理の最適化では不利な場合がある
スーパースカラプロセッサ1コアの性能を高めやすい回路が複雑になりやすい
ヘテロジニアスマルチコアプロセッサ性能と省電力を両立しやすい処理の振り分けが複雑になりやすい

CPU・GPU・プロセッサの違い

CPUやGPUとの違いも整理しておきたいな。
プロセッサの一種ではあるんだよね。

そう。プロセッサは広い言葉で、CPUやGPUはその一種だよ。表にするとこんな感じ。

用語主な役割
プロセッサ命令を処理する装置全般
CPU汎用的な処理を担当する中心的なプロセッサ
GPU画像処理や大量の並列計算が得意なプロセッサ
コアプロセッサ内部で命令を実行する中心部分

試験対策としてのポイント

ITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験では、プロセッサはハードウェア、CPU、並列処理、組込みシステムの分野で出題されることがあります。

用語試験対策ポイント
プロセッサ命令を解釈して処理を実行する装置
CPU中央処理装置。代表的なプロセッサ
コア命令を実行する中心部分
マルチコア複数のコアを搭載する構成
ソフトコアプロセッサFPGAなどに実現できるプロセッサ
ホモジニアスマルチコア同じ種類のコアを複数搭載
ヘテロジニアスマルチコア異なる種類のコアを複数搭載
スーパースカラ複数命令を同時に実行する方式

試験では、用語の分類を間違えないことが大事そうだね。

そうだね。特に、ホモジニアスは同種、ヘテロジニアスは異種、スーパースカラは1コア内の命令並列化、と覚えると整理しやすいよ。

よくある誤解

プロセッサとCPUは完全に同じ意味ではない

プロセッサ=CPUで覚えていい?

日常的には近い意味で使われることもあるけど、厳密にはプロセッサの方が広い言葉だよ。CPU、GPU、DSPなどもプロセッサの一種と考えられるんだ。

コア数が多ければ必ず速いわけではない

コア数が多いほど絶対に速い?

必ずではないよ。処理が並列化できなければ、コア数を増やしても効果が出にくいことがある。

スーパースカラはマルチコアと同じではない

スーパースカラも複数処理をするなら、マルチコアと同じ?

違うよ。マルチコアは複数のコアで並列処理する考え方。スーパースカラは1つのコアの中で複数命令を同時に実行しようとする仕組みなんだ。

ヘテロジニアスマルチコアは単にコア数が多いだけではない

ヘテロジニアスはコアが多いって意味?

コア数が多いことよりも、異なる種類のコアを組み合わせている点が重要だよ。

まとめ

プロセッサとは、命令を解釈して処理を実行する装置です。

CPUは代表的なプロセッサですが、GPUやDSPなども広い意味ではプロセッサに含まれます。

また、プロセッサにはさまざまな種類や設計方式があります。

最後にポイントを整理します。

項目内容
プロセッサ命令を処理する装置全般
CPU中央処理装置。代表的なプロセッサ
コア命令を実行する中心部分
ソフトコアプロセッサFPGAなどに実現できる柔軟なプロセッサ
ホモジニアスマルチコア同じ種類のコアを複数搭載
スーパースカラ1コア内で複数命令を同時実行
ヘテロジニアスマルチコア異なる種類のコアを複数搭載
覚え方プロセッサは命令を処理する頭脳役

プロセッサは、コンピュータの命令を処理する装置なんだね。

その理解でバッチリ。さらに、ソフトコア、ホモジニアス、スーパースカラ、ヘテロジニアスは、それぞれ“作り方・コアの構成・命令の実行方法”が違うと整理すると覚えやすいよ。

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