【比較表あり】ターゲットリターン価格設定・差別価格・実勢価格・知覚価値価格の違い
はじめに
マーケティングや価格戦略を学んでいると、
- ターゲットリターン価格設定
- 差別価格
- 実勢価格
- 知覚価値価格
という言葉が登場します。
どれも「価格の決め方」に関する用語ですが、
「何を基準に価格を決めるのか」がそれぞれ異なります。
この記事では、それぞれの違いを初心者にも分かりやすく、会話形式で解説します。
まずは4つの違いを一言で理解しよう

全部「値段の決め方」なんだよね?

そう。でも、何を基準に価格を決めるかが違うんだ。
| 用語 | 価格を決める基準 |
|---|---|
| ターゲットリターン価格設定 | 目標利益 |
| 差別価格 | 顧客・時間・場所などの条件 |
| 実勢価格 | 市場で実際に売られている価格 |
| 知覚価値価格 | 顧客が感じる価値 |

なるほど。基準が全部違うんだね。
ターゲットリターン価格設定とは?

まずターゲットリターン価格設定について確認させて。

企業が「これくらい利益を出したい」という目標を決めて、その利益を達成できる価格を設定する方法だよ。

利益から逆算するんだね。

そういうこと。たとえば、
- 開発費
- 製造費
- 人件費
- 目標利益
を計算して販売価格を決める。

利益を最初に決めるんだ。

だから「利益目標重視」の価格設定と言えるね。自動車メーカーとかが多いよ。

差別価格とは?

差別価格は同じ商品でも、販売条件によって価格を変えることだよ。

同じ商品なのに?

例えばこんなものがあるよ。
- 学生料金
- シニア割引
- 映画のレディースデー
- 飛行機の早割
- テーマパークの繁忙期料金

確かに全部値段が違う。

お客様や時間帯、場所によって価格を変えるのが差別価格なんだ。映画館や、航空会社に多いよ。

実勢価格とは?

実勢価格は、市場で実際に売られている価格だよ。

定価じゃないの?

そこが違う。
例えば、
メーカー希望小売価格
50,000円
だったとしても、
家電量販店では
42,800円
で売られていることがあるよね。

あぁ、実際に買える値段が実勢価格なんだ。

そう。需要や競争によって変化する価格なんだ。家電量販店とかに多いね。

知覚価値価格とは?

知覚価値価格は?
なんか難しそうだけど。

簡単に言うと、「お客さんがどれだけ価値を感じるか」で価格を決める方法だよ。

どれだけ価値を感じるか?
例えばどんなのがあるの?

例えば、
ブランドバッグ
原価は数万円でも、
ブランド価値があるから数十万円で売れる。

価値を感じるから高くても買うんだ。高級ブランド店ならではって感じだね。

4つをレストランで比較してみよう

レストランでやってみるとこんな感じだよ。
| 価格設定 | レストランの例 |
|---|---|
| ターゲットリターン価格設定 | 利益目標から1,500円に決定 |
| 差別価格 | 学生は1,000円、一般は1,500円 |
| 実勢価格 | 周辺店舗との競争で1,300円程度で販売 |
| 知覚価値価格 | 高級レストランとして5,000円で提供 |

同じ料理でも価格が全然違うということがあるんだね。

4つの違いを整理
| 用語 | 基準 | 重視すること |
|---|---|---|
| ターゲットリターン価格設定 | 利益 | 目標利益の達成 |
| 差別価格 | 顧客・条件 | 売上最大化 |
| 実勢価格 | 市場 | 競争力 |
| 知覚価値価格 | 顧客価値 | ブランド・満足度 |

メリット・デメリット
| 価格設定 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ターゲットリターン価格設定 | 利益計画を立てやすい | 市場価格と合わないことがある |
| 差別価格 | 売上を伸ばしやすい | 不公平感を持たれることがある |
| 実勢価格 | 市場に合わせやすい | 利益が安定しにくい |
| 知覚価値価格 | 高利益が期待できる | ブランド力が必要 |

それぞれどんな企業が使う?

実際にはどんな会社が使うの?

それぞれこんな感じかな。
- ターゲットリターン価格設定
- 製造業
- 自動車メーカー
- 家電メーカー
- 差別価格
- 映画館
- テーマパーク
- 航空会社
- ホテル
- 実勢価格
- 家電量販店
- スーパー
- ECサイト
- 知覚価値価格
- 高級ブランド
- 高級ホテル
- 高級レストラン
- 高級腕時計

試験対策としてのポイント
ITパスポートや基本情報技術者試験では、マーケティング分野で価格設定手法として出題されることがあります。
| 用語 | 試験対策ポイント |
|---|---|
| ターゲットリターン価格設定 | 目標利益から価格を決める |
| 差別価格 | 条件によって価格を変える |
| 実勢価格 | 実際の市場価格 |
| 知覚価値価格 | 顧客が感じる価値を基準に価格を決める |

試験では「何を基準に価格を決めるか」を覚えればいいんだね。

その通り。4つとも「価格設定」だけど、基準が違うことを理解しておくのがポイントだよ。
まとめ
ターゲットリターン価格設定・差別価格・実勢価格・知覚価値価格は、どれも価格設定手法ですが、価格を決める基準が異なります。
最後にポイントを整理します。
| 用語 | 一言でいうと | 覚え方 |
|---|---|---|
| ターゲットリターン価格設定 | 利益から価格を決める | 「利益重視」 |
| 差別価格 | 条件で価格を変える | 「人や時間で変える」 |
| 実勢価格 | 市場価格で決まる | 「実際の売値」 |
| 知覚価値価格 | 価値で価格を決める | 「価値重視」 |

4つとも価格設定だけど、「利益・条件・市場・価値」のどれを基準にするかが違うんだね。

