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ワークサンプリング法とは?稼働率や作業状態の割合を初心者向けに解説!

クマノくらげ

この記事で分かること

この記事では、ワークサンプリング法について、初心者向けに以下を解説します。

・ワークサンプリング法とは何か
・ストップウォッチ法との違い
・どんな場面で使うのか
・メリットとデメリット
・試験で迷ったときの判断ポイント

ワークサンプリング法とは?

ワークサンプリング法は、稼働分析で使われる手法の一つです。
人や機械が、どの作業にどれくらいの割合で時間を使っているかを調べるために使われます。

ワークサンプリング法は、簡単に言うと、
作業者や設備が、どんな状態でどれくらいの割合になっているかを調べる方法だよ。

どんな状態?

たとえば工場なら、

  • 作業している
  • 段取りしている
  • 移動している
  • 待っている
  • 休んでいる
  • 機械が止まっている

みたいな状態だね。

これどうやって時間を測るの?ずっと横で見続けるわけじゃないよね。

そこがポイント。
ワークサンプリング法では、ずっと見続けるんじゃなくて、ランダムなタイミングで何度も観察するんだ。

全部をずっと見るんじゃなくて、チラチラ見て割合を出す感じ?

そうそう。
「何回も抜き打ちチェックして、全体の傾向を見る方法」と考えると分かりやすいよ。

具体例:会社のコピー機

会社のコピー機で考えてみよう。

コピー機?

うん。
コピー機が1日どんな状態なのか調べたいとする。

状態内容
使用中誰かがコピー・印刷している
待機中電源は入っているが使われていない
紙詰まりトラブルで止まっている
メンテナンス中管理者が対応している

コピー機の稼働状況を調べるんだね。

そう。
でも、1日中コピー機の前で見張るのは大変でしょ?

目視でやるのは無理だね。

だから、ランダムな時間に何回も見に行く。

9:13  → 待機中
9:42 → 使用中
10:08 → 使用中
10:51 → 待機中
11:27 → 紙詰まり

なるほど。
たくさん観察すれば、だいたいどれくらい使われているか分かるのか。

観察結果から割合を出す

たとえば100回観察した結果がこうだったとする。

状態観察回数
使用中40回
待機中50回
紙詰まり5回
メンテナンス中5回
合計100回

この場合、使用中は40回だから40%?

そう。パーセントにするとそのままだけど、こうだよ。

状態割合
使用中40%
待機中50%
紙詰まり5%
メンテナンス中5%

これで「コピー機はだいたい4割の時間使われている」って推定できるんだね。

そう。
これがワークサンプリング法の基本イメージ。

工場での例

本来は工場とかで使うの?

そうだね。
工場や作業現場で、作業者や機械の状態を調べるのによく使われる。

たとえば、ある作業者をランダムに観察して、状態を記録する。

観察時の状態意味
主作業実際に製品を作っている
準備作業道具や材料を準備している
移動部品や資料を取りに行っている
手待ち次の作業を待っている
休憩休んでいる

それで、どの作業に時間が使われているか見るんだ。

そう。
もし「移動」や「手待ち」が多いなら、作業の流れにムダがあるかもしれない。

なぜランダムに見るの?

でも、なんでランダムに見る必要があるの?
1時間ごととか定期的に見ればいいのでは?

決まった時間だけ見ると、偏る可能性があるからだよ。

偏る?

たとえば毎日10時だけ観察するとする。
でも10時はいつも朝の準備が終わって、たまたま作業が多い時間かもしれない。

そうすると「この人はいつも作業している」って見えちゃうかも。

そう。
逆に、毎日昼前だけ見ると、たまたま片付けや待ち時間が多いかもしれない。

だから、いろんな時間にランダムで見るんだね。

そう。
ランダムに観察することで、全体の実態に近づける。

ワークサンプリング法で分かること

ワークサンプリング法を使うと、何が分かるの?

主にこういうことが分かる。

分かること
作業時間の割合主作業が何%、準備が何%か
手待ち時間の割合待っている時間が多くないか
設備の稼働率機械がどれくらい動いているか
ムダの多い作業移動・探す・待つ時間が多くないか
改善ポイントどこを見直すべきか

全部の時間を測らなくても、割合が見えるのが便利なんだね。

そう。
改善活動の入口として使いやすい。

ストップウォッチで測る方法との違い

作業時間を測るなら、ストップウォッチで測ればよくない?

ストップウォッチで細かく測る方法もあるよ。
でも目的が少し違う。

方法やり方向いていること
ストップウォッチ法作業を連続して測る1回の作業時間を細かく測る
ワークサンプリング法ランダムに何度も観察する作業状態の割合をつかむ

ストップウォッチ法は「1回何分か」を見る。
ワークサンプリング法は「全体の割合」を見る感じ?

いいね。そんな感じだよ。

ワークサンプリング法のメリット

ワークサンプリング法の主なメリットはこれだよ。

メリット内容
ずっと観察しなくてよい観察者の負担が少ない
複数人・複数設備を調べやすいまとめて傾向を見られる
作業全体の割合が分かる主作業・手待ち・移動などを把握できる
ムダを見つけやすい改善ポイントを探せる
現場への負担が比較的小さい常時監視より圧迫感が少ない

1日中張り付かなくていいのは大きいね。

そう。
現場改善では、負担が少ないのは大事。

ワークサンプリング法のデメリット

逆にデメリットは?

デメリットはこんな感じ。

デメリット内容
細かい作業時間は分かりにくい1回の作業が何秒かまでは測りにくい
観察回数が少ないと精度が低いサンプルが少ないと偏りやすい
状態分類があいまいだとブレる観察者によって判断が変わる
ランダム性が大事観察時間が偏ると結果も偏る
瞬間の状態しか見ない前後の流れまでは分かりにくい

チラッと見る方法だから、細かい流れは見えにくいんだね。

そう。
だから「全体傾向を見る方法」と考えるといい。

ワークサンプリング法の流れ

実際にやるときは、どんな手順?

ざっくりこう。

1. 調べたい対象を決める
2. 作業状態の分類を決める
3. 観察する時間帯や回数を決める
4. ランダムなタイミングで観察する
5. 観察した状態を記録する
6. 状態ごとの割合を計算する
7. 改善点を考える

先に状態の分類を決めるのが大事そう。

かなり大事。
分類があいまいだと、記録がブレるからね。

状態分類の例

状態の分類って、どう決めればいいの?

目的によるけど、たとえば作業者を見るならこう。

分類内容
主作業直接価値を生む作業
付随作業準備・片付け・確認
移動物や情報を取りに行く
手待ち次の作業や指示を待つ
休憩休んでいる
その他分類しにくいもの

「その他」が多すぎると、分析しにくそう。

その通り。
その他が多い場合は、分類を見直した方がいい。

計算方法

割合はどう計算するの?

シンプルだよ。

その状態の観察回数 ÷ 全体の観察回数 × 100

たとえば、100回観察して、手待ちが20回なら、

20 ÷ 100 × 100 = 20%

手待ちが20%って分かるんだね。

そう。
そこから「手待ちを減らせないか?」と改善を考える。

結果の見方

結果が出たら、どう活用するの?

たとえば、こんな結果だったとする。

状態割合
主作業45%
準備作業20%
移動15%
手待ち15%
その他5%

主作業が45%か。半分以下なんだね。

そう。
この結果から、

準備作業を減らせないか
移動距離を短くできないか
手待ちの原因は何か

を考える。

改善のヒントを見つけるんだ。

そう。
ワークサンプリング法は、現場のムダを見つけるための入口になる。

どんな場面で使う?

どんな場面で使われるの?

こういう場面だね。

場面使い方
工場作業者の主作業・手待ち・移動の割合を見る
倉庫ピッキング・移動・探す時間の割合を見る
オフィス会議・資料作成・待ち時間などを見る
設備管理機械の稼働・停止・故障の割合を見る
店舗接客・品出し・レジ待ちなどを見る

工場だけじゃなくて、オフィスにも使えるんだ。

そう。
「時間の使われ方を割合で見たい」ときに使える。

注意点

注意点で大事なのはこのあたりだよ。

注意点理由
観察目的を明確にする何を改善したいか分からないと分類が決まらない
状態分類を事前に決める観察者ごとの判断ブレを減らす
ランダムに観察する偏りを防ぐ
観察回数を十分に取る精度を上げる
現場に目的を説明する監視されている不安を減らす

現場に説明するのも大事なんだね。

うん。
黙ってやると「サボりチェックされてる」と思われるかもしれない。
本来は人を責めるためじゃなくて、作業の流れを改善するために使うものだよ。

観察回数が少ないと結果が偏る

ワークサンプリング法は、たくさん観察することで全体の傾向を推定する方法です。
そのため、観察回数が少ないと、たまたま見た瞬間に結果が引っ張られてしまいます。

ワークサンプリング法はサボり探しではない

たしかに、観察される側からすると嫌かも。

だから、目的の説明が大事。
ワークサンプリング法は、サボっている人を探すためではなく、
作業全体のムダや改善点を見つけるための方法だよ。

人を責めるんじゃなくて、仕組みを改善するためなんだ。

そう。
そこを間違えると、現場の協力が得られなくなる。

試験で迷ったときの判断ポイント

問題文にこういう言葉が出たら、ワークサンプリング法を疑うといい。

キーワード意味
ランダムな時点で観測ワークサンプリング法の特徴
作業状態の割合を推定目的
稼働率・余裕率を求めるよくある使い方
観測回数サンプル数が関係する
瞬間観測連続測定ではない

「ランダム」「割合」「瞬間観測」がポイントだね。

そう。
ストップウォッチで連続して測る方法とは違うよ。

まとめ

ワークサンプリング法とは、
作業者や設備の状態をランダムなタイミングで観察し、作業状態の割合を推定する方法だよ。

項目内容
何をする?ランダムな時点で作業状態を観察する
何が分かる?主作業・手待ち・移動・停止などの割合
メリットずっと観察しなくてよい、全体傾向が分かる
デメリット細かい作業時間や前後の流れは分かりにくい
目的ムダを見つけて業務改善につなげる

つまり、ワークサンプリング法は、
「作業の様子をランダムに何回も見て、全体の時間の使われ方を推定する方法」なんだね。

その通り。
初心者向けに一言でまとめるなら、

ワークサンプリング法は、作業現場をランダムにチラ見して、ムダや稼働状況の割合を調べる方法

だね。

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