マスカスタマイゼーションとは?大量生産とオーダーメイドを両立する考え方を画像多めで解説!
はじめに
製造業や経営戦略の勉強をしていると、マスカスタマイゼーション(Mass Customization)という言葉を見かけることがあります。
しかし、
- マスマーケティングとの違いが分からない
- オーダーメイドとの違いが分からない
- なぜ企業が注目しているのか分からない
という方も多いのではないでしょうか。
マスカスタマイゼーションは、現代のものづくりやECサイト運営において非常に重要な考え方です。
この記事では、マスカスタマイゼーションについて、会話形式でわかりやすく解説します。
マスカスタマイゼーションって何?

マスカスタマイゼーションは簡単に言うと、大量生産の効率とオーダーメイドの個別対応を両立しようとする考え方だよ。

大量生産とオーダーメイドって正反対じゃない?

普通はそう思うよね。でも、それをうまく組み合わせようというのがマスカスタマイゼーションなんだ。

まずは大量生産を理解しよう

大量生産について整理しようか。
例えば、ペットボトルの飲み物を想像してみて。

うん?コーラとかお茶とか?

うん、それってお店ごとに味が変わったりする?

しないね。どこのお店で買っても同じ味だよ。

同じものを大量に作ることで、1本あたりのコストを下げられる。

大量に作って安く売れるようにしているんだよね。

これがマスプロダクション(大量生産)だね。
オーダーメイドとの違い

今度はオーダーメイドについて整理するよ。
スーツの仕立てをイメージしてね。

一人ひとりの体型に合わせて作るから、
ペットボトルの飲み物みたいに大量生産とはいかないよね。

そう、大量に作ってコストを抑えるというわけにはいかないね。じゃあオーダーメイドのメリットは?

そりゃあ、自分専用のスーツが出来上がることだよね。

そう。お客さん一人ひとりに合わせて作るから満足度が高くなるんだ。

でもその分手間がかかるからコストがかかるよね。
やっぱり両極端に見えるなぁ。
マスカスタマイゼーションはその中間

マスカスタマイゼーションはその中間をとる。
基本部分は大量生産しておいて、一部だけお客さんが選べるようにするんだ。

中間・・・?
ちょっとイメージわかないなぁ。

パソコンの購入画面を思い出してみて。

え?Amazonで何も考えず買ったからあんまり覚えていないよ。

えぇ?ちゃんと性能見てよ。
でもAmazonでもCPUとかメモリを選べたはずだよ。

そういえばなんかあったかも。あぁ、あれも自分にあった性能を選べるからオーダーメイドみたいなものか。

そう。部品自体は大量生産されているけど、お客さんごとに組み合わせを変えられるよね。

完全なオーダーメイドってわけではないけど、大量生産できる部品を組み合わせるんだね。

これが、マスカスタマイゼーションの代表例である。
BTO(Build To Order)パソコンだよ。
身近なマスカスタマイゼーションの例

他にもマスカスタマイゼーションを使っている商品はある?

例えばこんな感じ。
スニーカーのカラー選択

まず、スポーツメーカーのスニーカー。これは色とかサイズなどを選べる。

そんなのもあるの?お店で色はいいんだけどサイズがないとかあったなぁ

そうだね。靴屋さんだけでは限界があるからね。
ネットとかで、基本設計は同じだけど、色やデザインと言った細かい部分をカスタマイズできるんだ。
自動車のオプション選択

自動車もそうだね。

カーナビとかシートとか色々カスタマイズできるね。

そう、これもベース車両は共通で作りながら、顧客ごとに仕様を変えている。

一からその人専用の車を作るわけではないけど、
組み合わせによって、その人専用カスタマイズされた車になるってわけか。
なぜ企業は導入するの?

このマスカスタマイゼーションの企業側のメリットを挙げてみようか。

ただ買うより、自分にあったものを買えるから満足度が上がるよね。

そう。
カスタマイズしているとは言っても、大量生産できるパーツの組み合わせだから、コストを抑えられる。

企業側は満足感を与えつつ、利益を出している。まさに大量生産と、オーダーメイドの中間ってことだね。

そう。効率と個別対応のバランスを取っているんだよ。
マスカスタマイゼーションのメリット

メリットをまとめるとこんな感じ。
顧客満足度が高い

これはさっきやったね。
カスタムできた方が特別感あるし、自分の使いたいようにできるもんね。
在庫を最適化しやすい

在庫を最適化しやすいってところもメリットだよ。

在庫管理・・・?あぁ特定の色の靴だけやたら売れ残っているとか見たことあるなぁ

そうそう、そういうやつ。そういうのを置いておくの場所をとるし、なるべく減らしたいんだ。
競合との差別化になる

マスカスタマイゼーションに対応できると、競合他社との差別化になるよ。

あぁ確かにカスタムできるところとできないところがあったら、カスタムできたほうがいいよね。

マスカスタマイゼーションのデメリット

逆にデメリットをまとめるとこんな感じになるよ。
管理が複雑になる

当然だけど、バリエーションが増えるから管理が大変になるよ。

あぁ対応システムがしっかりしていないと大変そう。

新しい仕様が出るたびに更新が必要になるからね。
うまくシステムを構築する必要があるよ。
生産計画が難しい

オーダーメイドほどではないけど、組み合わせる必要があるから大変そう。

そうだね。パーツの準備も都度用意するには時間がかかりすぎるよね。そういう需要予測やスケジュール管理が大変なんだ。
システム投資が必要

あとさっきも言ったけどシステムがしっかりしていないと大変。つまりシステム投資が必要ということだよ。

運用とか保守にもお金がかかるね。

マスマーケティングとの違い

マスマーケティングとは違うの?

違うところを整理するとこんな感じだよ。

| 項目 | マスマーケティング | マスカスタマイゼーション |
|---|---|---|
| 基本方針 | 同じ商品を広く販売 | 個人の要望に一部対応 |
| 商品 | 画一的 | 一部カスタマイズ可能 |
| コスト | 低い | やや高い |
| 顧客満足度 | 標準的 | 高くなりやすい |

あれ、さっきの大量生産(マスプロダクション)のことか。

ほぼセットだけど、正確にいうと違うんだ。
マスプロダクション(大量生産)は
「モノを作る」という供給(生産)側の仕組みで、「安く、たくさん作って、効率化する」という考え方。
マスマーケティングは
「モノを売る」という販売(市場)側の戦略で、「ターゲットを絞らず、世の中全員を対象に、同じメッセージを届ける」という考え方だよ。

大量生産した商品を売ることなんだね。
試験対策としてのポイント
基本情報技術者試験やITパスポート、経営関連の試験では、経営戦略の用語として出題されることがあります。
覚えておきたいポイントは次の通りです。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| マスカスタマイゼーション | 大量生産と個別対応の両立 |
| BTO | 代表的な例 |
| 顧客満足度向上 | 主な目的 |
| 共通部品 | コスト削減のポイント |
| オーダーメイド | 比較対象 |
よくある誤解
完全オーダーメイドではない

基本は企業が用意した選択肢の中から選ばせるのがポイントだよ。

なんでも自由に作らせるわけじゃないんだね。
大量生産をやめるわけではない

大量生産を続けてはいるんだよね?

そう、大量生産をしつつ。それを組み合わせるんだ。

大量生産の効率を維持しながら、個別対応を加えるんだね。
まとめ
マスカスタマイゼーションとは、大量生産の効率と個別対応の満足度を両立する考え方です。
企業は共通部品を活用してコストを抑えながら、顧客ごとに最適な商品を提供できます。
最後にポイントを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 英語表記 | Mass Customization |
| 主な目的 | 個別対応と効率化の両立 |
| 特徴 | 一部を顧客ごとに変更可能 |
| 代表例 | BTOパソコン、スニーカー、自動車 |
| メリット | 顧客満足度向上、差別化 |
| デメリット | 管理が複雑になる |
| 覚え方 | 大量生産+オーダーメイドの良いとこ取り |

大量生産とオーダーメイドの中間みたいな考え方なんだね。

現代のECサイトや製造業では、とても重要な考え方なんだ。

